筑波大学数理科学研究コア (RCMS) では、分野横断的な研究交流の一助となることを目指し、互いの研究分野の相互理解を推進する場として「RCMS サロン」を開催しています。
今回は「流体の数理と応用」というテーマで3名の講師の方々に講演していただきます。
日時:2026年11月5日(木)15:00 ~ 18:00(Tea timeを含む)
場所:筑波大学 自然系学系D棟 509室
15:00 -- 15:15 Tea time
15:15 開会
★ 15:20 -- 15:50 久保 隆徹 氏 (お茶の水女子大学,数理科学研究コア)
タイトル:「流体の数理と交通流」
概要:本講演では,流体の基礎方程式であるナヴィエ・ストークス方程式について,その数学的な難しさ・面白さ,またどういう問題が研究されているのかを紹介する.また,ナヴィエ・ストークス方程式の1次元版といわれるバーガーズ方程式は,交通流の数理モデルとしても知られているが,そのバーガーズ方程式に遅延項を考慮した問題について最近分かったことを紹介する.
★ 16:10 -- 16:40 福島 肇 氏 (筑波大学 計算科学研究センター)
タイトル:「適合格子細分化法を用いた輻射流体計算と星団形成への応用」
概要:宇宙では数桁にもスケールが異なる流体現象が連続して生じるため、一様な格子では同時に計算できない。この問題を解決する手段の一つとして、ガス密度が高い領域などに、選択的に格子を配置することが可能な適合格子細分化法がある。本講演では、講演者らが開発している、適合格子細分化法を用いた輻射流体計算コードについて説明し、星団形成への応用例を紹介する。
★ 17:00 -- 17:30 高田 尚樹 氏 (産業技術総合研究所)
タイトル:「微小流体流れの数値流体力学シミュレーション」
概要:自然環境や各種産業に見られる流体の流れは複雑で,理論解析や実験計測のみで詳細に理解することが難しい場合が多いため,計算機を使って支配方程式を解き流れを再現する数値流体力学(CFD)シミュレーションが様々な流体デバイス・機器・プロセスの設計・評価に役立てられている.本講演では,格子ボルツマンモデルとフェーズフィールドモデルに基づくCFDシミュレーション手法と,複数の相を含む混相流体の流れを主な対象として代表長さがミリ~マイクロメートルオーダーのCFDシミュレーション結果を紹介する.
17:30 -- 18:00 Tea time
世話人:竹山美宏,木下保,桑原敏郎(筑波大学 数理物質系)
E-mail:rcms-salon at math.tsukuba.ac.jp ("at" を @ に置き換えてください)
本RCMSサロンは科研費基盤研究(C) 22K03243「数論的対象のq類似の包括的研究」(研究代表者:竹山美宏)の支援を受けています。
本RCMSサロンは筑波大学大学院数学学位プログラム開設授業科目「数学フロンティア」の対象です。