第11回 筑波大学 RCMS サロン 「計算機によるAIとシミュレーションの数理」
筑波大学数理科学研究コア (RCMS) では、分野横断的な研究交流の一助となることを目指し、互いの研究分野の相互理解を推進する場として「RCMS サロン」を開催しています。
今回は「計算機によるAIとシミュレーションの数理」というテーマで3名の講師の方々に講演していただきます。
要項
日時:2023年7月27日(木)15:00~18:00 (Tea Time を含む)
開催方法:対面/オンラインのハイブリッド形式
場所:筑波大学自然系学系棟D509セミナー室/Zoom meeting
参加申し込み: オンラインの参加申し込み受付は締め切りました。下記の「お問い合わせ先」までご連絡ください。
参加申込は7月24日(月)まで受け付けます。Zoomのアクセス手順はRCMSサロンの数日前に登録者へお送り致します。
共催:科研費 基盤研究 (A) 20H00576「大規模複雑データの理論と方法論の革新的展開」(研究代表者: 青嶋 誠)
プログラム
★ 15:00 -- 15:15 Tea Time
★ 15:15 -- 15:50 照井 章(筑波大学 数理物質系/人工知能科学センター)
タイトル:数式処理によるロボットマニピュレータの逆運動学問題と経路計画問題の解法
概要:本講演ではロボットマニピュレータ(腕型ロボット)を動かす際の問題を取り上げます.与えられたロボットの先端の位置から各関節の角度を求める問題を逆運動学問題,ロボットの先端を動かす経路が与えられた際にその経路に沿った運動を行うための各関節の変位を求める問題を経路計画問題と呼びます.本講演では,数式処理を用いて,各問題の解の存在を厳密に判定・保証しながらそれらの解を効率的に求めるための手法を紹介します.
★ 16:05 -- 16:40 藤澤 誠(筑波大学 図書館情報メディア系)
タイトル:物理シミュレーションにおける数理とその応用
概要:現実世界の物理現象をコンピュータ内で再現するための技術として,物理シミュレーションが様々な分野で使われています.特にコンピュータグラフィックス(CG)分野では,複雑な自然現象をリアルに再現したいという要求から盛んに研究が行われています.本講演では,その中でも流体シミュレーションを中心として,その基礎となっている支配方程式およびそれをコンピュータで計算する際に使われる数理やアルゴリズム,CGでの応用などについて紹介します.
★ 16:55 -- 17:40 石坂 敢也,加茂 碧唯(富士フイルムビジネスイノベーション (株) )
タイトル:小規模学習データによる商品棚の陳列状態推定
概要:小売業において,商品管理や棚割り作業の効率化のために,商品棚にある商品をAIで特定したいというニーズがあります.この問題は一般に物体検出と画像照合により構成され,店舗毎に異なる照明環境や陳列状態下で,類似デザインを含む数百~数千商品を検出・峻別でき,頻繁な商品デザイン変更にも追随できることが求められます.この問題に対して各商品のone-shot画像だけが与えられた前提でアプローチする深層学習技術について紹介します.
★ 17:40 -- 18:00 Tea Time
お問い合わせ先
世話人: 照井 章(筑波大学 数理物質系)
E-mail:rcms-salon at math.tsukuba.ac.jp ("at" を @ に置き換えてください)
謝辞
今回のRCMSサロンは科研費基盤研究(A) 20H00576「大規模複雑データの理論と方法論の革新的展開」(研究代表者: 青嶋 誠)の支援を受けています.